【大公開】教員採用試験の時に書いた文章【今でも変わらないのがある】

  先日PC内を整理していたら、「教員採用試験PR文」が出てきました(笑)

 読んでいて、まあ、よく受かったなと思う反面、「今でも変わらないものがあるよね」と思うこともあり、掲載します。


自己アピール

 

 私には「理科が好きな生徒を一人でも多く育てる」という夢があります。

学生時代に特に力を入れたことは、「科学の祭典」のボランティアスタッフや「わくわく科学実験」のスタッフとして、子どもたちに様々な実験を教えたことです。その際スタッフとして毎回苦労したことは、今まで学んできたことを、どのように子どもたちに教えれば、実験の面白さや子どもたちの知らない新たな発見を伝えられるかということでした。実験の進め方、話し方などを工夫することにより、子どもたちに「不思議だね。なんでこうなるのだろうね?」など、常に興味関心を抱かせ、また、次のステップに移るための疑問や仮説を持たせるようにしました。そして、一番気をつけたことは、子どもたちの話をよく聞き、一緒に学ぶという姿勢です。子どもたちが、突拍子もない仮説や疑問を投げかけてきても、柔軟な姿勢で、その子どもの持っている仮説をどう証明するか、どんな実験をしたらいいか、子どもたちと話し合いながら、一緒に考えるようにしました。

そうした実験や観察という体験活動を通じて、新たな発見をし、満足した子どもの目の輝きや、「楽しかった。面白かった。もっと実験をしたい!」と言って帰って行く子どもの姿は、新たな発見と喜びを得て、一段と成長していると感じました。このような姿を見ると、私は苦労してがんばった分だけ喜びを感じ、また、一緒に考えた分だけ子どもたち以上に自分も成長していきました。

私が教師を目指すようになったきっかけは、中学生時代の先生の一言にあります。中学3年の冬、志望高校に合格できるか不安で、担任の先生に相談しました。そのとき、「自分の好きな道を歩みなさい。一番は、後悔しないこと。君はできる人です。大丈夫、私は信頼しています。」と言われました。その時、先生が私を励まし、信頼してくださったとに心から感激しました。その先生の言葉は何気ないことだったかもしれません。しかし、私には何よりも救いの言葉でした。

私も子どもを信頼し、そして子どもに信頼され、このような温かい目で見つめられる教師を目指します。そのためにも、私は日常生活で何かに困っている人がいたら親身になって相談に乗ることを心がけてきました。それは、進路のこと、恋愛のこと、友達関係のことなど様々な悩みの相談を受けました。その時は、相談相手の話をよく聞き、悩みを受け入れ、自分の考えを押し付けないように心がけました。そして、急いで結果を出すのではなく、相手が納得するまで向き合いました。時にはお互いに涙を流したり、きついことを言われたりもしました。それでも、根気強く話し合い、快方に向かえるようお互いにがんばりました。相談をしてくれた人が生き生きと学生生活を送っているのを見ると、とても幸せな気分になります。このような貴重な経験を学校の現場でも活かしていきます。

私は学校という場所の主役は子どもたちであり、教師の役割は、子どもとともに学びつつも影で支援することだと考えています。また、子どもの成長を見つめ、一緒に学び、成長し、何かの目標をお互いに達成する感動を共有できるのは、教師でしか味あうことができない喜びはないでしょうか。

私は理科が大好きです。生き生きとした子どもの笑顔が大好きです。私は、豊かな心を持った「理科が好き」と言える子どもを育て、子どもを信頼し、また子どもに信頼され、子どもと一緒に成長していける教師になります。

 

具体的に取り組みたい事項

私は、教師として大切なことは授業力だと考えています。その中で理科の基礎・基本を身につけることはもちろん大切だと思いますが、それ以上に、子どもが持っている興味・関心を伸ばしていくことが大切だと考えています。理科の実験や観察には、お金と時間が費やされ、事故などの危険も伴いますが、実験や観察を体験させることは、子どもたちが、豊かな心を持ち、創造性を発揮でるように成長する手助けの一つになります。そのような点を踏まえ、私が中学校理科教師として具体的に取り組みたい事項は、以下の2つです。

    卒業研究という課題研究

これは、班を組ませて、子どもたちの興味・関心のあることを、1年間かけて研究する取り組みです。選択理科の授業で取り組みたいと考えています。具体的には、子どもたちにテーマを決めさせ、実験方法や結果のまとめ方なども全て考えさせることで、主体性、創造性を育てます。もちろん、実験の安全性のチェックや、困ったときなどのアドバイスは教師が支援します。

 また、グループで活動させることにより、子どもそれぞれの役割を認識し、物事を深く考える力、また道筋を立て考える力を育みます。

 そして、研究結果を発表する機会を設け、体験から感じ取ったことを表現する力、知識・技能を定着させ活用する力、相手の話を聞き、内容を理解する力をつけさせます。

    数学を持ち込んだ授業の展開

理科の授業では、実験により数多くの数値処理を行わなければならない場面が出てきます。そのようなときに、数学の教師と話し合いながら、横断的な授業展開を行います。具体的には、化学の定比例の法則、物理における重力の実験など、グラフを書いてその法則を見つけ出す際に、数学の授業でも関連した内容を盛り込んでもらうよう話し合いながら年間授業計画を考え、授業を行っていきます。

このような取り組みにより、物事を巨視的な視点で総合的に考える力、数学と理科の関連付けにおける両方の学力の定着を図ります。

 

これらの実践は、私一人だけではなく、多くの先生方の協力のもとで行います。授業を見ていただき、計画における課題や共通理解を図り、問題のある部分は改善し、子どもの実態・意識を改革するための取り組みを考え、再び実践するというサイクルを繰り返しながら、より良い授業になるよう取り組みます。


 残念ながら選択理科がなくなり、今では取り組めないこともありますが、まあ、理科を好きな生徒を育てたいということだとか、理科の楽しいことを伝えたいといった内容、主役は子供であるということも変わっていないなと。

 この夏休みにやることの1つにこのHPの更新がります。どこから手をつければ状態ですが、1つ1つ真摯に単元に向き合っていきたいと思います。


 ちなみに、AIに添削してもらった結果はこちらから

https://kant-science.blogspot.com/2025/08/aichat-gpt.html

コメント

このブログの人気の投稿

【1日目】第72回全国中学校理科教育研究会北海道大会【理事会・ブロック会・レセプション】

【2日目】第72回全国中学校理科教育研究会北海道大会【分科会】

【裏版1日目】全中理北海道大会裏珍道中記録【24年ぶりに飛行機乗るってよ(笑)】