【読書記録⑱】宇宙飛行士 野口聡一の全仕事術 「究極のテレワーク」と困難を突破するコミュニケーション力【やっぱり宇宙は面白い】

 


宇宙飛行士 野口聡一の全仕事術 「究極のテレワーク」と困難を突破するコミュニケーション力 野口 聡一 (著)  2021/12/1

 

 

宇宙飛行士としての話も面白いが、ちょうど新型コロナウィルスが流行した時期に、どのように仕事に向かったかという話が面白い。宇宙で作業をするのに、どのように立ち振る舞ったのか、自分が宇宙飛行士としてどのように考えているのかという哲学が素晴らしい。メンタルの保ち方で感動したのは以下の内容。

 

  完璧主義の危うさ 予想できない事態に遭遇すると、「どうしよう、どうしよう」とパニック状態に陥ることがある。そうなる度合いは、人によってまちまちだと思う。  (中略)  例えば、100点満点の能力テストを受けたとしよう。90点を取った人は70点の人よりも確かに能力はあるだろう。しかし、90点を取った人が「なぜあと10点取れなかったんだ」と引きずるような性格なら、ハイストレスな環境では崩れやすいかもしれない。  ひとつ言えるのは「完璧主義は危険だ」ということ。わたしが宇宙飛行士に任命されたばかりのころ、先輩のアメリカ人宇宙飛行士に言われたことがある。 “Better is the enemy of good” 「よりよいことは善の敵」と訳されることがある。要するに、完璧主義の人には落とし穴があるという意味合いになる。  

(中略)  

  そこで、90点を取った候補生が「あと10点足りない」「もっとベターになろう」とする。そうやって自分を追い込み、自分自身にストレスをかけてしまう。  その一方で「70点が合格点だから、これでいいじゃないか」「とりあえずオッケー」と言える人は強い。引きずらないことが何より大事。引きずるくらいだったら「明日70点以上取ればいいや」とリセットできる方がよほどいい。  生まれたときから楽天家ならいい。でも、後天的にくよくよしない性質を身に着けることも、できなくはないように思う。  

(中略)  

  ここでひとつ、わたしたちの実社会の中で完璧主義に陥らない方法をお伝えしたい。  競争社会を生き抜き、100点しかとったことのない人がもし70点を取ったとしたら、「70点でも大丈夫だよ」と傍らから言い聞かせても、簡単には頭を切り替えることはできない。そんな人には「ルーティンをつくっておいた方がいいよ」とアドバイスしたい。ルーティンを持っておくことで、強制的にリセットするきっかけになるからだ。  どういうことかといえば、例えば、いま手がけている仕事が完璧に仕上がらず、70点の評価だったとしよう。「30点も落としちゃった」とふさいでしまっては、引きずるばかり。そこで、いったん終業の午後5時の鐘をきいたら「はい、終わり」にする。  それからいきなりお酒を飲みに行ってもいいし、サッサと職場を離れてジムで運動したっていい。ナイターの野球観戦でも、歌って帰ってもいい。趣味のピアノで気分転換してもいい。要するに、強制的にリセットするパターンをつくっておくことなのだ。  今日は70点でも、それはそれ。明日また新たに取り組めばいい。“Tomorrow is another day”という曲がある。必ずいい明日はやってくるものさ。そうなれるよう、今日という日を持ち越さない手だてを用意しておくと楽なのだ。  

 

 この内容を読んで、確かに気持ちをリセットできる人は、自分なりのルーティンを持っているなと感じた一冊。自分もそうでありたい。

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