【2022年大会参加記録】第69回全国中学校理科教育研究会 三重大会に参加してきました!【全国大会へ!】

 8月9日・10日の2日間、「第69回全国中学校理科教育研究会(全中理)三重大会」に参加してきました!

一昨年の福岡大会は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から紙面発表となり、昨年の広島大会は同様の理由でオンライン開催に……。そのため、現地での対面開催は実に2年ぶりとなりました。当日はしっかりと感染症対策を行った上で、たっぷりと学ばせてもらいました! 

■ 初日(8月9日)

初日は、役員会、理事会、ブロック会議からスタート。全国の会長さん、事務局長さん、全中理の役員の方々と様々な情報交換ができました。

(※理事会会場の様子。実行委員長さんの計らいで、出されたお茶が四日市名物のかぶせ茶でした。)

 

(※会場に飾られた案内板)

その後、昼食を挟んで開会式、そして文部科学省の講演へと続きました。今回は表彰があったため、なんと前方の特別席に座らせていただき非常にありがたかったです。

(※昨年度の大会実行委員長が報告を行っている写真)

文科省の講演はものすごく分かりやすくて、頭の中でモヤモヤしていたことが改めてクリアに整理されました。 この講話の中でいくつかキーワードが挙がったのですが、

  • 資質・能力

  • 主体的・対話的で深い学び

  • 観点別学習状況の評価

  • 個別最適な学びと協働的な学び

  • GIGAスクール構想

  • 1人1台端末

現場にいると、これだけ沢山の言葉を聞くので、どうしても「全部完璧にやらないと!」と焦ってしまいます。ですが、話を聞いてみると意外とシンプルで――。

これら全てのことは、結局「見方・考え方」⇒「どのような資質・能力をつけていくのか」という一本の軸にしっかり繋がっているんだということが分かりました。

(※評価についての課題について示されたスライド)

「これらがどれくらい達成されているかを知るための評価であって、評価をするための授業になっていませんか?」という投げかけは、本当にその通りだなと胸に刺さりました。

(※各学年で主に重視する学習過程の例)

また、学習指導要領でも示されている「理科で育成を目指す資質・能力」が綺麗に整理して示され、要点がかなり見えてきました。これらを総合して、「生徒にどのような資質・能力を本当につけるのか」、指導と評価の計画をしっかり考え直さないといけないと改めて実感しました。

そんなこんなで、充実の1日目が終了!

■ 2日目(8月10日)

2日目は分科会からスタート。4つある分科会の中から、「実験・観察」の講座に参加させていただきました。選んだ理由は、知っている先生が発表されるということと、同じ中四国の先生の発表だったからです。

分科会は、さすがのハイレベル!きちんと明確な目的と狙いを持って研究されており、どの実践も「そうか、その手があったか!」というアイデアに満ち溢れていました。中でも「すぐ使えるな!」と思ったポイントはこちらです。

  • スプレッドシートでのデータ共有とグラフ化

    • 全体での実験結果のグラフがパッと視覚化できます。(発表の中では、金属の酸化の比について「理想と実際の実験結果のズレ」を両方示す例があり、実験データでも一応比例はするけれど、だんだんかけ離れていく様子がすごく分かりやすかったです!)


  • 粒子論の丁寧な位置づけ

    • 密度と濃度の粒子論の部分で「1年生でどんな力をつけさせたいか」をしっかり念頭に置くことで、生徒が興味を持って取り組めること。また、生徒の既習事項や「何が分かっていて、何が分かっていないか」を整理することの大切さを再認識しました。

  • 宇宙単元でのICT活用

    • 月や金星の位置関係を理解する際、ICTを使って「宇宙から見る視点」と「地上から見る視点」を分けて考えさせるのは非常に効果的だと感じました。


夏休み明けからすぐ使えそうなアイデアが満載でした!

お昼休みには、展示ブースをぐるりと回りました。今回はリアルな対面形式ということで、実際に商品を触ったり体験できたりするのがめちゃくちゃ面白かったです。

特に感動したのが、ナリカさんの「アースボール」! お値段なんと3,600円で、思わず「スゲー!」と声が出てしまいました。

地球儀にARアプリを入れたタブレットをかざすと、その地域のリアルタイムの天気や、宇宙から見た夜の明るさ、社会科なら国旗などが次々と浮かび上がります。「これ、宇宙単元や天気単元で絶対使えるじゃん!」と一瞬でアイデアが膨らみました。

さらに、会場で開催されていた「第1回 教材開発コンテスト」の受賞作もすごかったのです。日頃の授業にちょっとした工夫を加えるだけでこんなに面白くなるのかと、来年は自分も応募したくなるような作品が盛りだくさんでした!

 

 

(※二次元から三次元に現象を示すペーパークラフト)

(※目の見え方の構造を示す作品)

 

(※月・金星・太陽の関係を示す作品)


 

(※元素記号のカード)

 

(※微生物神経衰弱(これは生徒が絶対盛り上がりますね!))

 

(※化石のレプリカを作る作品――これが個人的に一番感動しました!)

また、昨年の大会で事務局長を務めたご縁で繋がった「日本プラスチック工業連盟」さんや「啓林館」さんのブースも回らせていただき、とても温かい時間を過ごすことができました。


そして、いよいよ記念講演へ。 (株)井村屋グループ代表取締役会長・浅田剛夫様によるご講演は、とにかく「企業理念のすごさ」に圧倒されました。80歳を前にしてもなお「あずきバー」を世界中にグローバル化させる挑戦(海外のコストコが一斉に商品を置ける強みを狙っているとのこと!)や、実は「あずきバーの味は時代に合わせて少しずつ変えられている」という驚きの裏話(私たちの生活スタイルや味覚の変化に合わせているそうです。明日食べるあずきバーも、実は味が微調整されているかも……?)。 常に先を見据え、軸となる企業理念を変えずに進化し続ける姿勢は、私たち教員の考え方にも強烈な刺激を与えてくれました。

(※2枚目の写真は、井村屋の新作! 会場で無料配布されたものです。コロナ禍の中で「気軽にリラックスできるものを」という思いで開発されたそうですよ。)

すべてのプログラムが終わり、閉会式では来年の「東京大会」の案内がありました。

コロナ禍も少しずつ落ち着き、多くの全国の仲間がこうして一堂に集まれる――やっぱり、リアルに対面で行う研究大会は、人々の熱量を肌で感じられて最高に勉強になります。 ここで得たたくさんのエネルギーと学びを、夏休み明けからの授業や、自分が所属する地域の先生方への還元へとしっかり繋げていきたいと思います!

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