【研修記録】第69回全国中学校理科教育研究会三重大会へ参加しました
8月9日、10日に「第69回全国中学校理科教育研究会三重大会」参加してきました。
一昨年の福岡大会は新型コロナウィル感染拡大防止の観点から紙面での発表、昨年の広島大会は、同様の理由から、オンラインでの開催となり、現地での開催は2年ぶりでした。当日は、感染症対策をしっかりと行った上、しっかりと学ばせてもらいました。
(詳細は、ここをクリック)
まずは初日の9日。
役員会、理事会、ブロック会議がありました。全国の会長さん、事務局長さん、全中理の役員の方々と様々な情報交換ができました。
(理事会会場の様子。実行委員長さんの計らいで、出されたお茶が四日市名物のかぶせ茶でした。)
(会場にかざられた案内板)
そして、その後、昼食を挟んで、開会式、文部科学省講演と続きました。今回、開会式は、表彰があったため、前の席という特別な席に座らせていただき、ありがたかったです。
(昨年度の大会実行委員長が報告を行っている写真)
そして、文科省講演がありました。ものすごくわかりやすくて、なるほどと改めて自分のなかで整理ができました。
この講話の中でいくつかキーワードとなることがあったのですが
・資質・能力
・主体的・対話的で深い学び
・観点別学習状況の評価
・個別最適な学びと協働的な学び
・GIGAスクール構想
・1人1台端末
これって、いろいろ聞く話であって、どうしても私たちは、「全部やらないと」と焦ってしまうのですが、意外と話はシンプルで
これらのことは、全て「見方・考え方」⇒「どのような資質能力をつけていくのか」へつながっているということです。
(評価についての課題のついて示されたスライド)
これらがどれくらい達成されているかを知るための評価であって、評価をするための授業になっていませんかという呼びかけは確かにと感じました。
(各学年で主に重視する学習過程の例)
これらを総合して、「生徒にどのような資質・能力をつけるのか」指導と評価計画をしっかり考えないとと改めて思いました。
そんなこんなで1日目が終了しました。
2日目の10日。この日は、分科会からスタートでした。4つある分科会から、「実験・観察」に参加させていただきました。選んだ理由は知っている先生が発表されるということと、同じ中四国の方が発表されるという理由です。
分科会、さすがの高いレベルでした。きちんと目的をもって研究をされていること、狙いが明確であること、実践が「そうか、その手があったか」というものがたくさんありました。その中で、使えるなと思えたものは
・スプレッドシートで共有をかければ、データの共有ができ、グラフも書ける。
⇒全体での実験結果のグラフが書ける。
(発表の中では、金属の酸化比の理想と実際の実験結果を両方示せる違いの例があって、実験結果でも比例はするが、だんだんかけ離れていくのが分かりやすかったです。)
・密度と濃度の粒子論の部分で、1年生でつけさせたい力をしっかり念頭に入れると、生徒が興味をもって行え、また、生徒の既習事実、何が分かって、何がわかていないかの整理って大事だなと思いました。
・宇宙の単元で、月や金星の位置関係を理解するのに、ICTを使って見える視点を宇宙と地上でわけて考えさせるのはよいな。
など、夏休みかけから使えるアイディアが満載でした。
そして、昼食をはさんでお昼休み。展示ブースを回りました。今回はリアルでの対面形式ということで、実際に体験したりできたのは面白かったです。(目での見え方の構造を示す作品)
(月と金星と太陽の関係を示す作品)
(元素記号のカード)
(微生物神経衰弱。生徒は盛り上がると思います。)
(化石のレプリカを作る作品。一番感動しました。)
代表取締役会長
浅 田 剛 夫 様」による講演は、とにかく、企業理念がすごい。80歳を前にして、「あずきバー」をグローバル化することや(海外のコストコが一斉に商品を置けるので狙いらしいです)、実は「あずきばー」の味はちょっとずつ変わっていること(これは私たちの生活スタイルに関係しているとのこと)、常に何かを見据えて企業理念は変えずに行っていることは、自分たちの考えに刺激を与えてくれました。
(2枚目の写真は、井村屋の新作。会場で無料配布されました。コロナのなかで、気軽にリラックスできるものをということで開発されたそうです。)
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